Photoshopでモノクロ稿 その6~写真加工的な
入稿間際、原稿一枚足りませんでした…!という時の対処法としまして。
そもphotoshopは画像処理ソフトです。
仕上がりイメージは個人の感覚ですので、「この手順要らないのでは?」と思う部分があるかもしれません。
とりあえず、やったとおりに残します。
①写真画像を準備
コントラストがはっきりしている方が加工しやすいです。
今回は、植物園で撮った写真を使いました。
②グレイスケールのテンプレに配置
画像がjpegならphotoshopで開いた600dpiテンプレにdrag & dropでjepgファイルをぶっこんでます。
そうしたらオブジェクト(スマートオブジェクト)としてレイヤーが生成され、配置を確定させる前に拡大縮小ができます。
今回はページ全面を埋める配置です。原寸だと余白ができたので配置確定前にShiftを押しながら等倍変形しました。
配置確定後にサイズを変形したい時は、ツールバー【編集】→【自由変形】でサイズ変更するとイイと思います。ラスタイズ(後述④参照)前だと画質も荒れません。
③②のレイヤー複製
以降、この複製したレイヤーを加工していきます。②のレイヤーは元画像として残して非表示にしておきます。あとでやり直したくなった時に使います。
④③で複製したレイヤーを「ラスタイズ」する
②で配置した時点ではオブジェクト扱いだったので使えるフィルタが限られていましたが、ラスタイズするとフィルタが使えるようになります。詳しい仕組みはよく知りません←
⑤ツールバー【モード】→【レベル補正】でコントラスト調整
できるだけ白と黒をはっきりさせたいので、コントラストを調整します。
ここでの調整が後の工程に影響します。
とはいえ、「入力レベル」「出力レベル」の数値は適当です。スライダーを動かしてプレビュー見ながら「これくらいかな~」な感じです。
後の工程で思う効果が得られなければ、②まで戻ってやり直したりもします。
⑥ツールバー【フィルター】→【ぼかし(ガウス】を適用
「いかにも写真です!」感が一寸和らげばいいなぁ…。
被写体や構図にもよりますが、600dpiでしたら6px前後でぼかす事が多いです。
⑦ツールバー【フィルター】→【フィルターギャラリー】で「カットアウト」を適用
今回は、
・レベル数:8
・エッジの単純さ:0
・エッジの正確さ:1
で進めます。
設定数値は、プレビューを見ながら毎回適当です。やはり被写体や構図で都度変わります。一通りやってみて試行錯誤を重ねた後、自分の好みを見つけるといいと思います。
⑤レベル補正の工程で具合が変わってきますので、思う効果が得られなければ、②の元画像から再度やり直したりもします。
⑧【ポスタリゼーション】を実行
ツールバー【イメージ】→【色調補正】→【ポスタリゼーション】。
色数減らすコマンドです。(ってあどびの公式サイトに書いてました
モノクロでやると、ダイアログで「3」以上を入力→黒、白、グレー×(入力数値-2)で階層分けしてくれます。
今回は「6」を入力して黒、白、グレー4色の6階層に分けました。
⑨60線で二値化
いつもの二値化アクションです。
アクション設定手順はこちら↓
Photoshopでモノクロ稿 その3~トーンを貼って二値化する - - zattako -
以上。
実際の仕上がりデータは此方↓
台割は計画的に_(:3」∠)_←
Photoshopでモノクロ稿 その5~雰囲気トーンを作ってみる
白い隙間を埋める時のお供に←
①筆先の柔らかいブラシで、適当に薄いグレーを塗ります。
例ではK30%で塗りました。使用ブラシはデフォルトのソフトブラシです。
②①よりちょい濃いめのグレーでムラっぽくなるように適当に塗ります。
例ではK50%で塗ってます。同じくデフォルトのソフトブラシです。
③ムラっぽくなるように白で適当に塗りつけます。
不透明度をイジるのもアリかと。やっぱりデフォルトのソフトブラシです。
④白で球状のグラデーションを適当にちりばめます。
⑤濃いめのグレー(例ではK70%)で球状のグラデ-ションを適当にちりばめます。
⑥お好みの二値化アクションを実行します。
二値化アクション設定手順詳細はこちら↓
Photoshopでモノクロ稿 その3~トーンを貼って二値化する
例では60線とディザ拡散で試しております。
④の段階で二値化もアリです。シィンに合わせてお好みで。
以上です。
Photoshopでモノクロ稿 その4~トーンを貼る・追記
「その3~トーンを貼って二値化する」の追記版として、
□■□ 不要部分を削除する □■□
…の部分で、削除するのではなく、レイヤーマスクを使うメモです。
レイヤーマスクを使用するメリットとデメリットですが…
メリット:作業中に修正が非常にしやすいです。
デメリット:比較的メモリ(RAM)を喰いますので、使いすぎると作業中に前触れなくソフトが強制終了状態になる事があります。
RAM16GB、解像度600dpiでしたら、1ファイル10枚程度のレイヤーマスクを使用してもそれほど動作負荷は感じませんでした。強制終了もありませんでした。
ただ、1200dpiは、もう少しRAM積まないとキツいかもです。
今回の線画は、原寸はB5アナログ、600dpi、閾値は80で取り込みしました。
そこからA5原寸に縮小してA5データ用テンプレに貼り付けました。
線の途切れた部分はKで修正入れています。
手順詳細はこちら↓
Photoshopでモノクロ稿 その2~線画配置
□■□ レイヤーマスクで不要部分を隠す □■□
トーンをべた貼り、又は広い面積に貼る時に使うといいかもです。
例では髪にトーンを貼ります。
今回は砂目を使用、レイヤー名は「hair」としています。
フィルタを使えばphotoshopでも砂目トーンの作成は可能ですが、コントロールが面倒なので今回は別のコミックツールの砂目トーンをお借りしております。
1)「hair」レイヤー対して【レイヤーマスク】を『全ての領域を表示』で作成します。
2)貼り付けたトーンの塗り%を下げる
3)髪の外郭をパスでひたすらなぞる
4)3)でなぞったパスを選択範囲化→【選択範囲を反転】する
2)3)4)の手順詳細はこちらで
Photoshopでモノクロ稿 その3~トーンを貼って二値化する
5)1)で作成したレイヤーマスクを選択した状態で、レイヤーマスクを黒(K100%)で塗りつぶします。
そしたらこうなります。
6)選択を解除してトーンの濃度(塗り)を100%に戻す
以上です。
必要部分にコレを1)~6)を繰り返します。
□■□ レイヤーマスクで必要部分をあぶり出す □■□
細かい部分や面積の小さいところは、此方の方が作業しやすいかもです。
この例では、あぶり出す方法で肌に影を付けていきます。
1)肌用のトーンを貼ります。
今回は60線10%を使用、レイヤー名は「61」としています。
2)「61」レイヤーに対して、【レイヤーマスク】を『全ての領域を隠す』で作成します。
貼ったトーンは一時的に見えなくなります。レイヤーマスクで隠れているので、それを下記いずれかの方法であぶり出します。
a)白100%(不透明度100%)の鉛筆ツール
b)鉛筆モード(不透明度100%)の消しゴムツール
この辺は完全に個人の好みなのでお好きな方で。
私は、b)の消しゴムツールを使用しています。なんとなく。
ここで柔らかい(ボケ足のある)ブラシ系ツールを使うと、二値化した時に印象が変わりますので、不透明度100%鉛筆系ツール推奨です。
はみ出たところは、黒で塗り潰せばキレイに整うかと思います。
以上です。
□■□ その他 □■□
仕上がりは此方▼
◆ワイヤー
フリーフォームペンツールで描画
↓
線画に変換
↓
レイヤースタイルで「境界線」で白を使用
他何かあったかな…思い出したら追記します。
ひとまず以上です。
ご質問やご意見等ござましたらこちらのTwitterアカウント→(@Lunanix411)までお願いいたします。
もっとよい時短方法がありましたらいいなと思う次第です。
Photoshopでモノクロ稿 その3~トーンを貼って二値化する
トーン貼り作業です。
トーン用のレイヤーは、2)で配置した線画レイヤーと白背景レイヤーの間に差し込んでゆく形で進めます。基本、線画レイヤーが一番上。
レイヤーフォルダ分けは作業しやすいように適宜行うとイイと思います。
□■□ トーンを貼る □■□
髪に60線40%のトーンを貼ります。
①線画レイヤー(line)と白背景レイヤー(WB)の間に新規レイヤーを作成します。
②トーンを貼りたい箇所(髪)を「なげなわツール」で、ざっくり囲みます。
③①のレイヤーにK40%のグレーで選択範囲を塗りつぶします。塗りつぶし後、選択範囲を解除(Ctrl+D)します。
自動選択ツールで流し込みもアリです。必要な箇所をグレーで塗りつぶす事が第一義ですので、ご自身に合わせた方法でトーンを貼りたい場所にグレーを乗せます。
---▽ アクション登録するならココから ▽---
④塗りつぶしたレイヤー1をアクティブにした状態で「レイヤー」メニュー→「レイヤーを複製」を選択。「保存先/ドキュメント」を【新規】にしてOKボタンclick。
これで新しいファイルにレイヤー1が複製されました。この新しいファイルでグレーをトーン化する作業を行います。
⑤「イメージ」メニュー→「モード」→「モノクロ2階調」選択。
1)レイヤーを統合しますか? → OK
2)モノクロ2階調ダイアログ
▼出力:1200dpi
▼種類/使用:ハーフトーンスクリーン → OK
3)ハーフトーンスクリーンダイアログ
▼線数:60 line/inch
▼角度:45 度
▼網点形状:円 → OK
↓そしたらこうなる。↓
これでグレーをトーン化できました。
⑥⑤で出来上がったトーンの黒の部分を浮かせて、③の元の作業ファイルに貼り付けます。
1)Ctrl + alt + 「2」or「3」 キーで選択範囲を読み込み
2)「選択範囲」メニュー⇒「選択範囲を反転」
3)2)の選択範囲をコピー
4)③の作業ファイルにペースト
③のファイル上でペーストコマンドを実行するとアクティブレイヤーの直上に自動で新規レイヤーが立ち上がり、そちらにペーストされますので、新規レイヤーの作成は不要です。
⑦トーン化作業をしたモノクロ2階調のファイルを削除します。
保存したい時はしてもイイと思いますが、全体の作業工数を考えるとキリが無くなるかと;
↓こんな感じになりました。
---△ アクション登録ここまで △---
⑧⑥-4)で貼り付けたトーンを、最初にグレーで塗りつぶしたトコロまで移動させます。
ぴったりにペーストしてくれる時もありますが、私には法則性が解りません…。
⑨レイヤー2(トーンのレイヤー)の名前を変更します。
リネームしない派の方は無視して下さい。
⑩レイヤー1(最初にグレーで塗りつぶしたファイル)を削除します。
保存しておきたい場合は、それ用のレイヤーフォルダを作成してそこに移動させ、フォルダごと非表示にします。
以上、トーンを貼る作業でした。
□■□ アクションを登録する(任意) □■□
上記のトーン貼り作業をちまちま手でやっていたら、ゴール到達前に心が折れそうになりますので、アクション登録をオススメします。
アクションの登録方法については、photoshopの操作HowTo系サイトさんをご参照下さい。「photoshop」「アクション」「アクション登録」等で検索するとhitするかと思います。
線数毎に1アクション登録します。
私は前項④~⑦の部分を登録しています。
↓こんな感じ↓
順番は多少前後してますが;多分大丈夫…だといいなぁ…(´д` ;)(このアクションでは、⑥でトーンをコピーした直後にトーン化作業ファイルを保存しないで閉じて、その後にコピー内容を元のファイルにペーストしています。)
ファンクションキーの割り振りもできますので、一番よく使う60線にF2を割り振ってます。
以上、アクションを登録する、でした。
□■□ 不要部分を削除する □■□
不要部分を削除してゆく作業です。
方法として考えられるのは、
a)消しゴムツールで直消し
b)クリッピングマスクを使う
c)パスを使う
…辺りでしょうか。
一番時短に感じる c)で進めます。
パスを作成→保存→選択範囲に変換/反転→(不要部分を)削除という流れになります。
①トーンレイヤー(64)の塗りスライダーを40~50%くらいまで移動させます。
K100%のままだと主線を拾いにくいのでトーンの色を一時的にグレーにします。
②パスツールで髪の主線(輪郭)をなぞっていきます。ひたすらなぞります。えんえんなぞります。締切までの時間が脳裏に過ぎり心が挫けそうになってもとにかくなぞります。
③なぞり終わったらパスを保存します。
1)パスパレット「作業用パス」をダブルクリック。
2)解りやすい名前を付けます。
これでパスを保存できました。
後でトーンの貼り直しの必要が生じたらこのパスを使い回します(´▽`;)
④③で保存したパスを選択範囲に変換します。
パスパレットで選択範囲にしたいパスをアクティブにした状態で、下の方にある左から3番目のコマンド的ボタンをクリックすると選択範囲になります。
ctrlを押しながらパスの名前をクリックしても同じ結果が得られます。
⑤「選択範囲」メニュー→「選択範囲を反転」で、選択範囲を反転させます。
⑥deleteボタンをぽちっとな。
これで不要部分が削除されました。
⑦選択範囲を解除(ctrl+D)します。
⑧①で移動させた塗りスライダーを動かして100%に戻します。
以上、不要部分を削除する作業でした。
▽実際のトコロ▽
実際には、不要部分の削除は、削りや切り落としが終わった後にやっています。
削りや切り落としは、クリッピングマスクを使用することが多いです。面積や状況よりけりですけれども。ただ、クリッピングマスクは他のトーンレイヤーに影響しますので、バックアップを取った上で、主レイヤーとクリッピングマスクを結合→再度二値化→再配置を行ってから、パスで不要部分の削除を行っています。
▽以下おまけ▽
各々に向いた処理方法や考え方があると思うので、おまけな感じで。
今のままだと背景処理すると、人物に背景が透けてしまいます。
背景を処理する時、オブジェクトの位置決めに迷って、後で「こうすればよかった」という時も多々アリ。で、配置した背景ではなく、人物の方にもう一枚人物型の白背景を差し込むようにしています。
↓人物型白背景差し込み前。背景に配置したオブジェクトが透けてます。
なんか通り抜けてってる…(´д` ;)
↓人物型の白背景を差し込みました。
↓背景をグレーにすると解りやすいかな?
こんな感じです。
私は個人的好みで、人物から数ミリ離れた位置に(目分量で;)パスを引いて選択範囲化→白で塗りつぶしで人物型の白背景を作成していますが、人物の輪郭ぴったりの方が良いと思う時はそれもアリかと思います。
ともあれ、こうしたら、背景オブジェクトの方を動かして修正が効くよねというお話でした。
□■□ 二値化する □■□
全部のトーン処理が終わったら、入稿できる状態(二値化)にします。
---▽ ここからアクション登録オススメ ▽---
①完成したモノクロ稿を「ファイル」メニュー⇒「保存」で上書き保存します。
②「レイヤー」メニュー⇒「画像を統合」click。
③「イメージ」メニュー⇒「モード」⇒「モノクロ2階調」click⇒(モノクロ2階調ダイアログ)出力:1200dpi、使用:50%を基準に2階調に分ける
④「ファイル」メニュー⇒「別名で保存」で、任意の場所に別ファイルとして保存します。
ファイル名は入稿予定の印刷所さんの規定をご確認下さい。
---△ アクション登録ここまで △---
以上で二値化完了です。
処理が終わったモノクロ稿ファイルを、延々とこんな感じで二値化していきます。
アクションを登録する場合、④の「別名で保存」のコマンドを一時停止(?)させて保存先を選べるようにすると、使い勝手が良いと思います。
▽作業していて思ったこと▽
最初から二値モードで作業すれば良いんじゃ?とも思うのですが、二値モードはレイヤーが使えず、何かと使い勝手が悪いので、グレースケールモードで処理してから二値化という作業を行います。
また、グレースケールでの処理時にグレー部分が多いと、二値化した時に印象が変わってしまう事があります。特に削り(白)を入れると、確実にグレーでボケ足が出ますので、適当な頻度でに二値化→再配置するようにしています。
以上、二値化するでした。
---
Photoshopでモノクロ稿、以上でおしまいです。
後日こっそり修正しているかも知れません。
記す事で良い感じで復習できました。小説本文もPSDファイルで入稿したので、そちらもいつか記したいなぁ。
photoshopは知らない事の方が多いと思いますので、まだまだ学ぶ事たくさんです。
それでは、ここまでお目通し下さいまして有難うございました。
雪ト月ト
Photoshopでモノクロ稿 その2~線画配置
読み込んだ線画をテンプレに配置する作業です。
□■□ 線画を配置 □■□
①その1で作ったテンプレを開きます。
②「別名で保存」で、別ファイルとして保存。ファイル名と保存場所は任意です。
最初に保存。後々だとうっかりテンプレに保存しちゃうので…(´д` ;)
③その1でスキャンして読み込んだJPEG画像(線画)を配置。
この時点で線画はスマートオブジェクトでの配置になっていると思いますが、ラスタイズは不要です。ていうかしてもしなくてもどっちでもいい感じ。
④任意の場所まで移動。場合によっては拡大縮小もアリです。
拡大縮小すると線画にアンチエイリアスぽいグレーが生じますが、最終的に二値化するので、この時点では気にしません。
⑤位置が決まったら、「レイヤー」メニュー⇒「画像を統合」で画像を統合します。
⑥線が飛んで気になるるとこ(スキャンで拾いきれなかったところ)をブラシツールで繋げていきます。カラーは黒(K100%)で。
⑦主線を浮かせて別レイヤーに移します。
1)Ctrl + alt + 「2」or「3」キーで、選択範囲を読み込み
このコマンドは、色の濃淡を含めて選択してくれます。アルファチャンネル由来のコマンドっぽいです。
JPEG線画を配置した時に拡大縮小していない(=グレーが発生していない)のであれば、自動選択ツールの使用もアリですが、少しでも拡大縮小していたら、線が大変な事になるのでオススメしません。
2)「選択範囲」メニュー⇒「選択範囲を反転」
3)新規レイヤー作成
4)黒(K100%)で1)の選択範囲を塗りつぶし
5)選択範囲を解除
6)背景レイヤーを非表示
普段、透明色背景で作業されている方は、7)8)すっ飛ばして9)に行きましょう。
7)背景レイヤーと3)で作成したレイヤー(線画)との間に新規レイヤーを作成
8)7)の新規レイヤーを白(K0%)で塗りつぶし
9)レイヤー名を解りやすい名前に変更
9)のレイヤー名変更は、作業される方の好みで。私は結構何枚もレイヤーを使ってしまうので、面倒でもできるだけ名前を付けています。
↓⑦の作業を画で説明するとこんな感じ↓
以上で線画配置完了です。
省いていますけれど、保存はこまめにしておいた方が良いです(切実
□■□ 線画配置後のゴミ取り □■□
カンバスの白いところを自動選択ツールでクリック→「選択範囲を反転」して、目に付いたゴミを適当に消していきます。1200dpiなので目に付くほど大きいモノのみでイイと思います。神経質になるとキリがありません;
適当に切り上げて、後は作業中に気になるところがあれば都度消していく感じで。
あと、アナログ線画を取り込むと、「ホントにコレで大丈夫なの!?」てくらい線がヨレヨレで汚く見えますが、決してツール等で形を整えようとしてはイケマセン。そこにハマったら年単位で作業が終わりません。大丈夫、ちゃんと印刷されます。
その3に続きます。
次はトーン貼りです。長いです。
Photoshopでモノクロ稿 その1~線画作成と前準備
HowToを記せるほど経験値は高くないですが、先人の先生方のHowToを元に自分に合った方法として備忘を兼ねて作成してみました。
他に方法が思いついたら変わるかもです。といいますか、「そんなめんどくさい事してんの!?」っていうトコロがあったらご指摘&時短方法を教えて下さる優しい方募集中です。
尚、描いてる私が激しく初心者ですので、かなりの初心者仕様になっていると思います。「そんな事いちいち説明しなくても知ってるよ!」て部分も多数あるかと思いますが、穏やかな目でお見守り頂けると幸いです。
仕上がりサイズは【A5】、入稿時のカラーモードは【モノクロ2階調】を前提としております。
また、描いてる人、線画はアナログ派です。デジタルツールで主線を描かれている方にはさっぱり役に立たないと思いますが、何かのヒントになるモノがあればイイな。
■ 作業環境 ■
使用ソフト/OS:PhotoshopCS6 / Win10
PCスペック:hp CPU Core i7-7700 4コア8スレッド/RAM 16GB
モニタ:Gateway 21インチWide/フルHD(2K)
スキャナ:Canon 9000F-MarkⅡ
■ アナログ画材 ■
ZEBRA Gペン&スクールペン/Pilot 製図用インク
MAXON マンガ原稿用紙(同人誌用)
他PIGMAとかDr.MartinのBLEED PROOF WHITE、BLACK STARとか。
筆はこだわりなし。今はアルテージュ(よくわかってない)を使用しています。
Dr.Martin、日本販売終了で悲しい…。
□■□ 線画作成 □■□
線画はアナログを貫きたい派なのでアナログです。
原稿用紙に下絵はシャーペン、人物線をGペンで、ベタとホワイトまで入れます。スクールペンで効果線(集中線とか)もこの時点で入れてますが、photoshopのブラシの方が良い効果出せそうと思ったら、そのブラシを使用した状態を見越して作成します。
線は細くても良いけれど、とにかく黒の濃さを意識。特に製図用インクは消しゴムの摩擦に弱い(薄くなる)ので要注意。じゃあ墨汁使えよって話ですよね(´▽`*)←人の話聞いてないカオ
…いや…うん、自分的に製図用インクの伸びと滑りは今更手放せません…。
ここで線が薄くなると、スキャンした時に線が飛びます。ホント気をつけよう。
□■□ 線画スキャン □■□
CAN○Nさんのスキャナを使用しておりますので、他社さんの仕様が解りません。何言ってんだコイツなところがあると思いますが、穏やかな目で(ry。
▼カラーモード:白黒(モノクロ二値)
▼出力解像度:1200dpi
▼閾値設定:60(~70)
取り込み設定でイジるのはこの3つ。
後、画像設定は全部OFFります。
出力サイズとか気にした方が良いのかなと思いつつ、余り影響を感じないのでデフォルトのままです。
閾値については完全に私の好みですので、ご自身の好みに合せるとイイと思います。
作業はグレースケールモードで行いますのでグレースケールでの取り込みもアリかもしれませんが、最終的に二値で入稿するので、できるだけ最終形態に近い状態で取り込んでます。
因みに、同じ解像度だとグレースケールの方がファイルサイズは大きいですが、Scanにかかる時間は余り変わりません。USB2.0で繋いでJPEG取り込み1分30秒/枚くらい。PNGで取り込む時はまた別かも知れません。
取り込んだファイルは、元データとしてフォルダにまとめてます。
□■□ 作業前準備 □■□
1)前準備の前準備
入稿を予定している印刷所さんのサイトから、テンプレートをDLしてきます。
…そしたら、1200dpiのテンプレートがなかったので自分で作ります(´・ω・`)
2)新規カンバス作成
▼幅:158mm
▼高さ:220mm
A5規格サイズ(148mm*210mm)+塗り足し幅上下左右5mmで上記サイズにしています。入稿予定の印刷所さん側で塗り足し幅に指定があればそちらで作成した方が良いと思われます。3mmってトコロもあったような。
▼解像度:1200dpi
▼カラーモード:グレースケール/8bit
▼カンバスカラー:白
▼カラープロファイル:作業用グレー:Dot Gain 15%
私は二値で入稿する為、プロファイルの設定で、見た目に解る影響をほぼ受けません。なのでデフォルトの「作業用グレー:Dot Gain 15%」で設定していますが、グレースケールで入稿予定の方は、入稿予定の印刷所さんのテンプレに設定されているプロファイルに合せた方が間違いないかもです。
常にデフォルト。解らないところは触らない(´д` )
以上、「OK」ボタンで真っ白カンバスできあがり。
3)ガイド作成
先述しましたが、塗り足し5mmでA5サイズの外枠と科白や人物等を納める基準になる内枠にガイドを引きます。
↓ そしたらこうなる。水色の線がガイドです。
こんな感じでガイドを必要なだけ作成します。今回は合計で8回。
入力数値は下記参照。仕上がりサイズはA5です、改めて念の為。
どこにガイドが必要かは、DLしてきた印刷所さんのテンプレを観察して判断します。
ガイドを引き終わったファイルをテンプレートとして保存します。ファイル名は自分の解りやすい名前で。
そんな感じでガイド作成及び事前準備おしまいです。
無くても作業できるので省きましたが、トーン処理する用にK**%のグレースケールファイルを作成しておくと便利です。クリスタではデフォルトで装備されているらしいですが、photoshopでは自分で作らないとありません…(´д` ;)
「K」は黒(Kuro)のKと覚えてます。厳密にはどうか知りません。
K100%で黒、Webセーフカラーでいう#000000で、K0%で白(#ffffff)になります。グレースケールはK0%~100%の間のグレー階調で表現されるモードらしいです。
詳細はネット検索で。
その2に続きます。
次は線画配置です。